写真部と写真趣味の話など

フィルムカメラ時代から写真を嗜んでいる人たちに交じって、いろいろな撮影にアプローチをするという趣旨のグループに参加しています。昨今の撮影機材の進化は著しく、古典的な知識や教養が形骸化してきたと言われるまでの進化を遂げたと言われているようですが、間違いなく先人の知識や経験が反映されたものが昨今の最新機器の技術であり、その知識や経緯の類に触れるのは「突き詰めた趣味の満喫」には確かに必修科目なのかなと思っている次第です。そもそも、私たちのグループが使っている機材のかなりの数が10年以上前の旧型品が占めており、昨今の最新技術とはかなり縁の無い機材だったりするので、根本的に手持ちの機材を活用するには古い知識やら何やらが必要だったりするのですが。中には四半世紀以上前の骨董品ともいえる機材も含まれていたりするので、単純に所持・運用するために古い知識やら何やらが必要だったりします。「されど趣味」とはこういう話なのかもしれません。

私の持っている機材はPENTAX系の比較的古い機材が中心で、K20Dと2本のズームレンズが基本装備です。扱いのクセが強い上に、マニュアルレンズなんてクセの強いレンズを持っていたりする都合上、フルマニュアル操作が基本となっており、非常にマニアックな操作でもって写真を撮っています。オールドのマニュアルレンズというのはほとんどがフィルム時代の遺品的なレンズが占めており、フィルム時代からの知識がある程度無いとマトモな写真が撮れない程度にクセが強いです。このグループに参加しなければ手にも取らなかっただろうし、使い込むに至らなかっただろう品々です。

昨今はスマホカメラの台頭が著しく、機材を出せないタイミングなどはほぼスマホカメラで完結という事態も多くなってきました。スマホは基本的にカメラ性能とバッテリー性能で選んでいるフシがあるのですが、画素が増えて撮影機能が充実しても、カメラを忘れたくはないと思っている次第です。撮影画像の差別化という側面もありますが、「撮っているという実感」がやはり一番大きいように思います。無論、スマホカメラ全否定という訳でもなく、何かしら共存できればという考えです。このブログで紹介していこうと考えているのは所謂「温故知新」な話で、「昔の撮影方法はどんなものだったか」とか「光の読み方(観測の仕方)について」とか、「現在の技術で補正するのであればどういう手法があるか」などを考えています。自分自身がまだ「撮って出し写真」ばかり、いずれ現像について学んでいこうという願望があるからで、その課程で体験していく知識が何かしらの形で役に立てられるのでは無いかという思惑があってのことです。スマホカメラのアプローチなんかも学んで行ければ良いなと思っています。

書き出してみると堅い話のような気もしましたが、基礎ってやっぱり「堅物」なんだと思ったりしました。堅いものをほぐして自身に馴染ませていくというか、何というか。

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