2024年・写真趣味活動に向けて

2014年にコンデジを卒業し、一眼レフへと転身して早10年が経ちました。最初はカメラ任せのオートフォーカスくらいしか使ってなかったのに、今やマニュアルフォーカス以外は考えられないほどの沼な趣味人になりました。良かったのかどうかはさて置きとして、写真の撮影技術を通じて色々な表現手法を学ぶ機会に巡り会えたことによって、色々な映像技術に触れる事が出来たことは、人生に於いて写真以上の「彩りを添えることが出来た」と思っている次第です。もっと早く写真沼にハマっていれば、もっと多くの知識や技術に触れられたのかもしれませんが、もっと沼の深みにハマっていたかもしれないという話でもあるので、深くは追求しないことにしています。沼だけに。

訳もわからず「たまたま安かった」という理由で選んだPENTAXも、気付けば10年も使ってきた機種になり、レンズも「業の深いチョイス」が手元に残っている訳でもあります。ボディこそ色々と目移りして、私的な経済的理由で売ったり買い直したりをしたりしましたが、最終的に現在はK20Dに落ち着いています。知る人曰く「業の深い機種」らしいですが、そこにどんな曰くがあったかはさて置きとして、このカメラのフィーリングが今はすごく気に入っている次第です。

古き良き時代から変わらないカメラ

古き時代となるとフィルム機時代の話にまで遡るわけですが、昔からPENTAXのカメラは良くも悪くも変わっていないと言われているそうです。何なら昔のレンズが普通に現行機種のボディでも使えるというなかなかの不思議カメラだったりするわけで、最新の技術をつぎ込んだ新型のレンズは勿論、いつ作られたか解らない骨董レンズが、マウントさえ合致すれば最新のボディでも使えるとかいう摩訶不思議なメーカーカメラだったりします。状態が良ければ半世紀前のレンズが使えるという話はかなりロマンの深い話であり、それが「業が深い」とまで言われるオールドレンズ沼への誘いだったりするのですが。

そんな感じで偶然出会ったPENTAXの一眼レフですが、現在所有するレンズはおおよそ旧型のレンズ群で構成されており、時代の風格を感じさせる構成で運用しているところです。いつかはPENTAXのフルサイズ機への移行を考えている次第ですが、当面このK20Dは手元に残ることになりそうです。まだフルサイズ機は私にはハードルが高い(価格的に)。

このボディそのものは10年以上前の骨董品なのですが、まだまだ現役で使える程度に状態は良く、ちゃんとメンテナンスすればしっかり反応してくれるので、次なるボディ(おそらくはK-1系フルサイズ機)の導入まではしっかり使うつもりです。写真現像に関してはもっぱらL判プリントとウェブ掲載がメインということもあり、画素数的にも不足感はまったく無い状態。出来ればレフ部分が壊れるくらいまで使い倒せないかとまで考えている次第です。

敢えて古いボディから学べること

地元の写真趣味界隈の方々とのお付き合いから学んだことは、「敢えて古い機体を使いこなすこと」でした。これら旧型機にも「最新型だった時期」が存在するわけで、古い機体ではあるが「当時のトレンドを凝縮した機体であることに変わりはない」というスタンスであることは変わりないから「これらをしっかり使い込んで技術と感性を身につけること」という事をめちゃくちゃ教わりました。結果として、撮影基礎を学ぶためのテスト機として最終的にチョイスされたK20DとFAズームレンズ2本によって、晴れて「PENTAX沼」への「入学を果たした」次第です。良いかどうかはさておきとして、今はこの機体とレンズで写真を撮るのが楽しいので、余程きつい被写体を追わない限りは楽しんで写真趣味を謳歌出来ていると思っています。

古い機体で強いられるデメリットというのは機能面での制約事項が中心ですが、写真を撮る上での撮影技術やレイアウト・構図取り、光源からの映像予測などはそもそも昔から変わっておらず、それらを光学機器上で完結させるかデータ上で編集するかの差異くらいしかないとのことで、旧型機基準ということで前者ベースの撮影技術を趣味界隈人からめちゃくちゃ教わりました。より深い部分はまだ理解が追いつかない部分もあったりしますが、基本のかなりの部分は体得出来たという評価を得るくらいまでには至りました。

特に言われたのは「編集をアテにするな」ということでした。とにかく「撮って出し」が前提で、「満足に撮れないデータは編集しても満足できない」という意味合いのことを徹底して言われ続けました。フィルム時代の事はイマイチ良くわからないので古い時代の撮影のイロハは解りませんが、加工や編集を経ても「不自然になってしまう」とのこと。気がつけば試行錯誤をしていた10年間くらいですが、古い機体でもキチッと撮れた瞬間はやはり嬉しいモノで、骨董品呼ばわりされている機体でも納得のいく写真が撮れるようになりました。「基礎が理解できてからの応用は楽しい」のひとことに尽きます、覚えて損はなかった。

2024年の写真趣味の目標

今年の写真趣味に於ける目標は「フルサイズ機に見合う技術習得」です。できるだけ早くフルサイズ機を手に入れたいのは勿論ですが、それに見合うだけの「技量」を体得することを目標にカメラ趣味を嗜んでいこうと思う次第です。当然、機材性能には限界があるわけですが、性能限界を補う技術というものはこの世界に脈々と存在し、フィルム時代の先人たちはそれらを経て素晴らしい作品を公開していった訳なので、フルサイズ機購入までどのくらいかかるかは解りませんが、それに見合うだけの趣味人になろうと思っています。

この界隈の教訓のような話に「高性能機を持つと技量が上がったと錯覚してしまう」というのが有るらしいので、隙あらば古い機体も一緒に愛でていければと思っている次第です。何ならK20DはPENTAXがRICOHに吸収される以前の「純正PENTAXの末裔」という話らしいので、PENTAXユーザーとしては大事に扱っていきたい次第です。何なら壊れるまで。

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