突然のエックス・デーから

「エックス」と名を変えてしまった「元・ツイッター」ですが、名称変更からいろいろな仕様変更を急ピッチで進めているという話を耳にします。それがどういう目的のどんなニュアンスの改訂になるのかは知る由も無いのですが、少なくとも個人の情報発信に利用するにあたっては日々利便性が下がっていくものと考えています。そもそもこれらインフラ系サイトもまた「商業目的の情報発信サービス」であり、営利意図がある以上無料ユーザーは大きな課題要素でしかなく、そこに商用利用を組み込むとなると「過剰な広告ページの増加」や「偏ったバイアスの情報発信」などのデリケートな問題に引っかかってしまいやすくなるという性質がある都合、色々と厄介になってきてしまうという問題を慢性的に抱えてしまいがちです。この問題は以前からずっと存在しているウェブならではの問題なのですが、昨今は「無料ユーザーの声が大きくなりすぎて有料ユーザーに嫌気が差す」という傾向が強くなっているとか。

無料ユーザー有料ユーザーとの共存関係の構築が難しくなってきているという話に頭を痛める中の人の苦悩みたいな情報を定期的に観測する機会が増えてきたように思う次第です。情報発信のために個人でサイト構築やブログ運用という選択肢は昨今に於いては少数派になりつつあるという話も耳にするようになったことから、これらSNSへの依存度は現在かなり重篤な状況なのかもしれません。勝手に利用者が情報を提供するという構図を作ってしまったSNS系サービスには感謝しきれない部分もある反面で、無限に増える悩みのタネみたいになっている部分もあったりしてモヤモヤしています。そして昨今、これらの情報に対する与信・信憑性などが非常に問題視されるようになり、SNS界隈は非常に多くの問題解決を迫られるようになってしまっています。「うっかりアップした情報が一人歩きをした果てに国際問題にまで発展する」なんてジョークじみた事が実際の問題としてクローズアップされるようになり、海外の事例ではこれらSNSへの利用規制をわりと真剣に打ち出そうとしていたりするという話を聞くこともあり、情報の扱いの難しさを露呈した形になっているとか。

SNSで観測されるかなりの比率の情報が「デマ・誹謗中傷」「盗作・注目願望」「虚偽・誤情報」といった悪意のある情報であると聞きます。情報個体そのものは母数の少ないものだと推測されるのですが、それらの拡散力・拡散性の高さはかつての掲示板や検索情報の比ではなく、短時間で爆発的に拡散するという性質があるため、それらの情報を精査・確認することなく鵜呑みにしてしまう事例が増えてきており、それによる二次的・三次的な問題が増える傾向にあるとか何とか。世の中の知らない事象をGoogle検索がざっくり解決するようになってしまった昨今、「自身で考えることをやめてとりあえず検索する」という行動が一般化してしまい、情報の精査・正確性の確認が後手になりすぎるという事態は、わりと深刻な社会問題になっているのではないかと思う次第です。

個人サイトの運営や情報発信そのものを個人で賄うことは昨今ではすっかり時代錯誤な行為になりつつあるのですが、それらを行う「過程にあたる部分」である「精査・解釈・分析」の類は「こういった制作行為を行わないとなかなか行うことのない行動」になってしまった都合、やはり個人としてはこういった「個人サイト作り」を応援していきたいという気持ちが今なお残っていたりします。

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