面白いブログを見つけに行こう

世の中がファンサで動いているような錯覚を覚える昨今ですが、もう少し過去はそういった「情報のファンサ」でブログと出会い、ブログを基幹とした交流形態が結構な比重を占めていた時期がありました。今はその多くをSNSに吸い取られた感じがありますが、昨今の治安指数の随分悪くなったSNS事情を考えると、今は改めてこちら側に回帰することが「密度の高いコミュニティ形成」には向いているのかも知れません。ただ、そこにいたるまでの順序としてSNSを介する必要性は現時点では高くなっており、いきなりSNSを離れブログに「ウェブの孤島への移住」は適切かと言えばそういう話でも無いのかも知れません。

「検索エンジン対策」をライティング界隈では必要な技術として組み込むことを推奨されることがほとんどですが、個人が日記や趣味を綴る事に対してのSEOはいささかストレスの掛かる行為にもなってしまう都合、やはり検索エンジンを経て「バズる」というのはかなり難しいことになっています。ウェブ全体を検索するよりもSNSをピンポイントで検索するケースの方が圧倒的に増えてきているため、その辺のつきあい方はかなり難しくなっていると言われているようです。ただ、それでもブログには一定数の巡回者やニーズが存在しており、日記の情報ですら「誰かに探されている」という状況が存在するのもウェブの特性のひとつでもあるため、やはりこれからもひっそりと「ブログ推し」を続けていたい次第です。

「脱・収益化ブログ」の再来の可能性

今やパソコンのブラウザでブログを閲覧するユーザーの数は激減し、多くの人たちがスマホでの閲覧をしていることは多くの解析情報が示しだしている情報のひとつです。今でこそワードプレスが適切なテーマ素材を準備していてレスポンシブデザインの対応率は加速しているという話ですが、数年前までは情報はパソコンで検索する方が多かったわけで、世の中の変化の早さにはやはり目を見張るものがあります。ただ、「スマホで閲覧できる」が「スマホでの閲覧に特化しているか」といえばそういうわけでもなく、スマホ広告によってユーザーの利便性が著しく損なわれている感は否めなくなっており、そこに昨今の「ウェブのジレンマ」みたいなものを感じている次第です。ステマ対策施策の一環として「広告収入の利用の表示」が求められるようになったあたりからスマホ表示ページの広告比率は増加傾向にあり、ユーザビリティの低い「広告だらけの見づらいページ」がかなり増えた印象があります。無料ブログサービスの「スマホ広告ベタベタ貼り」なブログはその性質上忌避傾向にあり、無料ブログの利用者の困惑は観測に余るくらいに見かけます。

この事案に対しての明確な最適解は今のところ模索段階であり、今後もサービスやテンプレート仕様によってはこういった副産物的な弊害は増える可能性もあります。SNSが高い発信性を持ったが故にブログのニーズは低下の一途を辿っているとのことですが、これは一周回って「収益化ブログの弊害」のひとつでもあるようです。

広告ベタベタのブログやポップアップ系広告の多いブログサイトは、そのユーザビリティの低さから忌避傾向にあるようです。無料サービスとして提供されている以上、その負担を補う手段のひとつとして広告配信があるわけですが、あまりにも広告の占有率が高く視認性の低下を著しく加速させているため、有料サービスを利用したりワードプレスなどのサイトを自前で立ち上げたりと、結局はブログ運営は「お手軽な情報発信としてはいささかやりにくくなってしまった」手段のひとつになってしまった感が否めません。

ブログの「原点回帰」に思うところ

ここで「純粋な趣味ブログの再興」だと声を大にしたい次第です。広告モジュールはユーザビリティの低下に一定の貢献をしてしまったという話もそうなのですが、広告はデカくなっても単価は下がり続けるという状態が続く可能性が高く、そろそろアフィリエイトの仕組みに限界化の兆候が見えてきているのではないかと考えています。情報を提供し、関連広告リンクを貼りだし、その収益でサイト運営の糧にするという手法はまだまだ続くとは言え、コストパフォーマンスとユーザビリティの両方を天秤に掛けた際にお世辞にも良好なバランスとは言い難くなってきました。スマホなどのモバイル端末で見る分に関しては「広告スキップのボタンをタップするだけでも結構なストレスになってしまう」都合上、アフィリエイト広告のバランスには非常に気を遣うことになってしまっています。広告モジュールによる離脱率の上昇は結構サイト運営者としては深刻な話になっています。

昨今はSEOによる検索エンジン経由による検索適合率もかなり上下が激しく、エンジンのアップデートにひっかかるごとに一喜一憂する回数も増えました。その上でこういった「閲覧機会の喪失」は結構な損失になると思うようになってきました。収益化そのものは肯定したい思考ですが、収益化の仕組みにいささか問題が多くなりすぎた感が否めない状況になってきていると考えています。なので、広告リンク・モジュールの厳選やサイトテーマの明確化などをもう少ししっかり考えたブログにしていければと考えるようになりました。そろそろ広告が一周回って忌避される事態になりつつあると予想しているのですが、これに関してはまだまだ未知数な部分も多いかもしれません。

オンリーワン・面白いブログを目指して

昨今、「ブラウザでブログを見る機会は大幅に減少した」とまで言われているようですが、正確には「ブックマークしてブログを定期巡回する機会が減少した」の方が適切なのかもしれません。SNSが大きく注目されるようになる前はRSSリーダーなどの「ブログを専門に巡回する機能やサービス」が多く存在しており、個人ブログはウェブ巡回のひとつの日課や指針のひとつであった時期がありましたが、今となってはSNSからの流入情報量が劇的に増加し、発信する側もその簡便さから「SNSで完結させる情報発信」が主体になりつつあり、それがブログでアンカーを打つよりも大きな注目を得るようになりました。「意図してブログを検索する機会の激減」は明確に存在し、「SNSありきのブログの存在」になりつつあると考えています。ブログがその役目を終えたとは考えにくいものの、主役を張るようなウェブの利用背景ではないとは明確に感じています。

それでも、今となっては手書きのHTMLサイトが激減した昨今はワードプレスなどのブログツールによるブログは一定数のニーズを持ち、これからも以前ほどでは無いにしろ検索され続けることに変更は無いと考えている次第です。願わくはSNSの治安が悪くなってきた昨今にもう一度ブログの時代をもたらしたいとは思っているのはそうなのですが、昔ほどの大きな覇権は得られないとも感じています。その最大の理由は動画サイト特定ジャンルSNSなどの「特化型SNSの大きな注目」にあると思います。きっとこれからもブログはロングテールの尻尾の部分に居続けるメディアになると思っている次第です。自分の中では「約20年やってきた惰性の部分」がかなりを占めているブログ運営だったりしますが、記録としてのブログは非常に趣があり、また温故知新的な側面もあったりといろいろな発見要素に恵まれているブログというメディアは「細くても良いから長く続いて欲しいメディア」であると考えています。

結局のところ、注目や人気云々でやるブログの時代は終わってしまったと思っています。これからは「明確な意思と目標を持ったブログが長い時間を経て注目を浴びる時代になる」と、勝手に考えています。どのみち検索エンジンで得たアクセスの多くは即時離脱の憂き目に遭うことは必然であり、著者の意思や目標に共感する読者は昔も今もごく少数であると考えていましたが、それがこれからは確実に顕著になると思っているだけの話で、私自身は「昔と変わらないブログの運営方針で淡々と運用する」ことをストイックに続けていくだけだと思っている次第です。ただ、何か「刺さる記事」に出会ったら、ほんの少しでも良いので関連記事を読んで欲しくて、あわよくばブラウザのブックマークに登録して欲しいという話。20年近くたってもこの基軸の部分は全然変わってないと思う次第です。

オンリーワン・ブログって良いよねっていう話、いつかは「○○というジャンルの記事=あいつ」みたいな図式のひとりになりたい次第です。

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