EvernoteかEvernote以外かという話

先日のEvernote日本チームの解散の話で、一気にクラウドツールの地位が不安定化してきたという噂を聞きました。バリバリEvernoteに課金して利用していますが、用途は情報のメモとタスク類のメモと共有くらいで、端末数制限やノート数制限の解除のためにのみ課金している状態です。まだ更新の時期まで時間はありますし、値上げ等があったとして本家Evernoteはこれからも運営されると言うことで大きな心配はしていませんし、長々と使い続けて相応に愛着と操作慣れという部分も含めてしばらくは運用していく方針ですが、世間では「クラウドサービスへの疑念」が深まったという話で持ちきりのようです。

これからクラウドサービスはどうなるのか、という話。結論から言ってしまうと「潤っている部分だけが残っていく」というのが回答になると思います。ちなみに私は遅いと言われているOne Driveを利用していますが、これはMicrosoft 365に1TBオプションが付帯しているからです。多くのクラウドストレージサービスが採算性を理由に値上げ等を余儀なくされているわけで、世の中から「改悪」と言われている有料化や値上げの類はそういう理由が根底にあるからそういった事案が発生しているのだと思っています。そもそも「無料サービスとしての初期展開が豪華すぎた」というのが今になって効いてきているという話に帰結している都合、勃興を繰り返している多くのクラウドノートやその類のサービスもまた、いつか有償化などの仕組みを導入するものと推測されると思う次第です。クラウドサービスのセキュリティ面は日進月歩で進化しているとはいえ、その代償はやはりユーザーに費用的な理由で返ってくるというのは運営上仕方の無い部分であり、これからは「データの扱い方」について議論を交わすフェーズに入ってきたのかも知れません。

クラウドサービスの撤退周期について

Evernoteをこれからも利用するかといえば、私自身も迷っている次第です。その利用頻度も多くはなく、スマホ等のモバイル利用はほとんど無いし、基本的に必要なデータの類は何かしら別のノートツールなどにも複製しているため、決定的に重要度が高いかと言えばそういうわけでも無いからです。「Evernoteがいろいろヤバいらしい」というウワサが立った頃から色々と策を講じていたし、移転先になりそうなアプリを検索したりもして対策そのものは講じていましたが、重要なデータは基本いくつかの方法でバックアップを作り対策することでずっと前から対策を講じていたこともあって「絶対に必要である」という立ち位置では無くなってしまいました。自分自身としては、ゆっくりとクラウドデータはローカル側に引き上げて、クラウドサービス側にトラブルがあったときに速やかに対応できる環境を作り、適度に維持する方が重要になってくると考えています。

無料サービスが永続的に無料で在り続けるかと言えば無理な話であり、何処かで差別化を図る有料化というフラグが必ずどこかでやって来ます。そのサービスを利用するにあたって、或いは課金をするにあたって「必要か否か」や「ずっと使い続けるかどうか」は定期的に考えて見直すようにする意識は持ち続ける必要があると考えています。基本的に「永年無料は信じないに越したことはない」と考えた方が後々のために有益であるというのが考え方で、年更新方式のサブスク方式に定期課金する方が先々で恩恵があり、かつサービス改悪や終了のフラグ回避に繋がると思っている次第です。サービス終了の多くが資金面でのサービス維持困難というのはだいたい相場のような話で、「良いサービスにこそ課金なり寄付をする」というのが私個人のスタンスです。Office365然り、Adobe CC然りで、結局はサービス維持のために帰結する必要経費として受け止め処理することで、色々な恩恵が巡り巡ってやってくると考えています。

ちなみにEvernoteについては、対経費効率の都合で「これ以上値上げが進めば退散する」というスタンスでいます。複数のパソコンを有してデータを交換する作業をしている都合からEvernoteは引き続き便利なツールとしての位置を築いており、他の方法が確立されるまでは使い続けると思っています。更新のタイミングで値上げとかの情報が無ければ、あと2~3年くらいはお世話になりたい次第ですが、積極的に更新するかといえば微妙ではあります。

色々な記録方式を経て最適化を

「最適化されたメモと記録」については人それぞれの方法があり、その性質も有意性も異なるものです。これらは多くの手法をこなしてみて、自身で最適化を図る必要がどうしても発生します。結局のところ、これらは「実践でのみ体得できる手法」で、あれこれ経験と思考を重ねてみて最適解を見つけるものだと結論付けています。ある者は違うアプリを探しだし、ある者はアプリそのものを開発し、ある者はもっとアナログ的な手法に回帰するかも知れませんが、唯一な回答なんてモノがない世界なので「やってみることでしか回答が得られない」次第です。たまたまEvernoteが多くの人に早いタイミングで認知され利用されており、それが諸般の事情でこういう事情に陥ったというだけの話かと考えています。遅かれ早かれこうなるということはどのサービスにも言える事だと思っています。

紙に書くにしてもプリントアウトするにしても、どの記録媒体に記録を残すにしても、時間と労力とそこそこの経費は掛かってしまいます。結局は最適な手法を見つけ出し投資なり準備なりをするしかないという結論に至りました。個人的には昨年末くらいに更新した都合でもう半年くらいは間違いなく使いますが、これから状況が変わるかと言えば未知数ですし、セキュリティ問題のひとつふたつでも発生したら即日脱出を図るかもしれません。大切なのは「記録として残すということ」「収集した情報を運用するということ」なので、記録手段や手法に関して色々論じている時間の方が実は勿体ないのかも知れません。

データ整理は定期的にバックアップを兼ねて多様な方法で複数作成した方が安心度は高いと思います。また、記録媒体にも保存性や確認手間の善し悪しがあるので、結局は色々な媒体にあの手この手で記録することになりそうです。個人的には書類データはDVD-Rなどの光学メディアに記録するようにしています。記録メディアの性質上、書き換えが効かないというのを利用したものです。不要であるに越したことはないものの、余裕のための不要物はあって損はないと考えています。参考までに。

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